総武線沿線

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 私は,通勤の際,総武線を利用しています。

 浅草橋駅から,両国駅,錦糸町駅,亀戸駅,平井駅,新小岩駅,小岩駅までが東京都内で,市川駅以降,本八幡駅,下総中山駅,西船橋駅,船橋駅などが,千葉県になります。

 先日,総武線沿線に引っ越して驚いたのは,平日でも,朝早くでも,夜遅くでも,総武線はかなり混んでいることです。

 これは総武線だからなのか,それとも東京はどこもそうなのか気になり,調べてみたところ,国土交通省の調査結果が見つかりました。以下は,これに従って検討していきます。

国土交通省『東京圏における主要区間の混雑率』

混雑率

 調査結果を見る前に,混雑率について補足します。

 混雑率の目安としては,100%だと乗客が全員座れるか手すりに掴まれるかという状況で,180%だと体が触れ合うが新聞は読める,という程度とのことです。

 ただ,算出方法については,全国統一の基準で算出できておらず,目視に頼るなどしており,のちにランキングを見ますが,「主要区間」ごとの比較は目安として考えた方が良さそうです。

「主要区間」について

 「主要区間」とは,「国土交通省において継続的に混雑率の統計をとっている区間」をいうそうです。そのため,必ずしも,路線の中で調査された区間の混雑率が一番高いというわけではなさそうです。

調査の時間帯

 それぞれの「主要区間」の一番乗客が多い時間帯について算出しているため,どの路線も朝の通勤ラッシュの頃となりますが,その時間帯は各路線によってまちまちです。

 また,1時間あたりという算出をしているため,実際には,いわば瞬間最大混雑率はもっと高いと思われます。

主要区間と混雑率

総武線の主要区間と混雑率

 総武線では,総武線快速の新小岩から錦糸町間と,総武線(総武本線)の錦糸町から両国間について,混雑率を見ると,それぞれ181%,197%となっております。これは,さきほどの基準であるように,体が触れ合うが新聞は読める,という状況です。

 実際に乗っている感じでは,新聞は読めないと思います。

そのほかの東京の路線

 さきほど,主要区間ごとの比較は目安として考えた方が良いと述べましたが,それでもきになるので,見てみると,トップは東西線の木場から門前仲町の199%で,総武線の錦糸町から両国は2位という結果のようです。3位が横須賀線の武蔵小杉から西大井の196%で,この辺りはほとんど変わらないと思って良さそうです。

さらに混雑の原因を追求する。

 普段から電車に乗られる方はわかると思いますが,電車が混む原因として,遅延が発生することが挙げられます。通勤ラッシュ時に遅延が発生した場合,非常に激しい混雑が生じます。

 遅延に関しては,遅延証明書の発行数を国土交通省が調査した結果がありますので,これを検討してみたいと思います。

 なお,遅延証明書は,東京圏のどの路線も,概ね5分以上の遅れが発生した時に発行しているようですので,基準はほぼ同じと考えていいと思います。

1か月あたり遅延証明書発行日数

 総武線は,平均してつき19.1回,遅延証明書が発行されているようです。これは,中央線(18.3%)や千代田線(18.4%)を抜き,トップの数字となっています。

結論

 上記結果からすると,総武線はとにかく混む路線ということがわかります。私が名古屋から東京に来て,久しぶりに電車通勤をしているため混んでるように感じた,というわけではなかったようです。

 あいなかま法律事務所にいらっしゃるお客様の中には,総武線を利用される方も多くいらっしゃるのではないかと思います。遅延に巻き込まれたなどあれば,相談時間を遅らせるなどの対応をいたしますので,お気軽にその旨をご連絡ください。