弁護士はどのように探せばいいですか。
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最終更新 2021年2月11日
弁護士の選び方について,あいなかま法律事務所が考えていることをまとめてみました。
あくまでもあいなかま法律事務所の見解であり,異なる考えを持つ弁護士の方々や,お客様の方々もいらっしゃると思いますので,一つの参考として考えていただければと思います。
弁護士以外のお店の選び方を考えてみました。
弁護士の選び方を考える前に,弁護士以外の色々なお店の選び方について考えてみたいと思います。
皆様は,これまでの生活の中で,依頼したけれども思ったような対応をしてもらえなかったり,結果に満足ができずに,不満を持った経験があると思います。
例えば美容院で髪を切ってもらったけれども技術に満足しなかった,飲食店で注文したけれども長時間待たされたなどです。
そして,次は,これまでに経験した不満を,改めて感じることがないようにという視点で選ぶことがあるのではないでしょうか。
弁護士を選ぶにあたっても,以前に弁護士を依頼したことがあり,その際に何か不満があったのであれば,そのような不満を抱かないように,という視点で弁護士を選べばいいとも思えます。
弁護士に依頼するのは初めてという方へ。サービス業としての特徴
とはいえ、過去に弁護士にご依頼したことがある方は、あまり多くありません。私のお客様にお話を聞いても、会社を経営されている方を除けば、弁護士に依頼するのは初めてという方が大多数です。
弁護士業は、サービス業の中でも、同じ内容で1回しか頼まないことから比較が難しいことや、専門性が高く客観的評価がそもそもしづらい特徴があり、周りに聞いて決めるということが、通常のサービス業より難しい部分があります。
また、専門性が高いことと関連し、お客様が抱く弁護士に対する評価は、少なくとも離婚や不倫慰謝料等の事件では、弁護士が「弁護士として優秀か」という点よりも、弁護士が「話しやすいか(話を聞いてくれるか)」などという点で評価されることが多くあります。
この点は、弁護士事務所の口コミをご覧になるとご理解いただけるものと思います。
弁護士に対する評価(不満)はどのようなものがあるか
日本弁護士連合会が、「弁護士に対する苦情申し立て」という統計データをまとめています。これは、のデータです。
弁護士又は弁護士法人(以下「弁護士等」という。)の対応等について苦情等がある場合、事件の依頼 者や相手方は弁護士会に対して苦情等を申し立てることができる制度で,日本弁護士連合会は,どのような苦情が申し立てられたかをまとめて発表しているものです。
これは、弁護士に対してネガティブに評価した方(不満を持った方)が、どのような点に特に不満を持ったのかを考える参考になるといえます。
2017年度のデータでは,総数1万4829件のうち,「対応,態度等」が4927件,「処理の方針」が3640件,「処理の遅滞」が1858件であり,この3つで全体の4分の3を占めています。
弁護士に対する不満の内容について
内容についてざっとみていきます。
「対応,態度等」
これは,弁護士が,こちらの話を聞いてくれなかったり,話をしたところ,お説教をされたりということではないかと思います。
実際,お客様に話を聞くと,お客様の話をきちんと聞いてもらえなかったり,突然説教をされたということで,私にも相談に来たという方もいらっしゃいました。
「処理の方針」
弁護士に依頼したが,思ったような事件処理をしてくれなかったという話はたまに聞きます。
これは、2つのパターンがあります。
① お客様の希望する方法が取れたにもかかわらず、弁護士がきちんと話を聞かず、又は弁護士の能力不足で、意向に沿わない方針になったというパターン
② お客様の希望する方法が難しく、処理の方針としてはやむを得なかったが、弁護士がお客様にきちんとご納得していただける説明ができず、不満となったパターン
私の実感としては,離婚に関する事件は,どのタイミングで離婚を切り出すか,別居はいつするか,慰謝料をどのぐらい請求するか,調停をどのタイミングで進めるかなど,弁護士によって処理の方針に大きな差が出る分野だと思います。
もちろん,法律上認められない手段や,違法なことについては,希望されても進めることはできませんが,あいなかま法律事務所では,このような場合には,お客様にご理解いただけるよう丁寧に説明するように心がけております。
「処理の遅滞」
信じられないことかもしれませんが,弁護士によっては,ご依頼を受けても,きちんと対応してもらえず,処理が進まないということがあります。
ただし,事件の性質上,すぐに目に見える形で処理を進めることができない場合(書類の取り寄せ等で相当の時間がかかる場合)もございます。
その場合には,あいなかま法律事務所では,理由をきちんとご説明するとともに,どのくらい後に処理を進められるのか,その見通しをきちんとご説明させていただきます。
弁護士の選び方
弁護士を選ぶにあたっては,上で挙げた3つの不満が生じない弁護士を選ぶ必要があるといえます。
挙げられた不満のうち,特に,「対応,態度等」は,実際に弁護士と話をしてみないとわからないことと言えます。
そのため,弁護士の選び方をまとめると,以下のようになると思います。
- 弁護士とあって,相談をし,ご自身の希望を伝えた上で,処理の方針を確認する。
- 話をきちんと聞いてくれるかを,相談の中で感じ,自分と合うかどうかを確かめる。
あいなかま法律事務所が,相談料を無料とさせていただいているのも,一度ご相談に来ていただいた上で,選んでいただきたいとの思いからです。
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