「弁護士は敷居が高い」は誤用だった。

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 よく、「弁護士は敷居が高い」といわれます。あいなかま法律事務所のサイトでも、この表現を使ったことがあったと思います。

 そこで、調べてみたところ、そもそも上記表現は日本語の誤用だったようです。

「敷居が高い」の本来の意味

 敷居が高いの本来の意味は、「 不義理・不面目なことなどがあって、その人の家に行きにくい。 」ということのようです。

 例えば以前あった際に失礼なことをしてしまった方に会いに行くような場合に、使う言葉のようです。

「弁護士は敷居が高い」のニュアンス

 これに対して、弁護士は敷居が高いというときは、厳格な雰囲気であるなどから弁護士に相談しづらいというニュアンスで用いています。

 これは誤用のようで、「平成20年度「国語に関する世論調査」の結果について」でも取り上げられており、(私のように)誤って理解している方が多いようです。

何故誤用が広がっているのか。

 日本語の誤用はいろいろな場面で見られますが、なぜ敷居が高いの誤用が広がってしまっているのでしょう。

 上の世代では正しい意味で理解している割合が比較的多いようですので、若い世代の方が、たまに見かけた際に誤った意味で理解し、結果として誤用が広まってしまったのでしょうか。

 これからは、私は使わないようにして、webページで使用しているのを見つけ次第、修正しようと思います。

追記

 内閣府の世論調査で、上記誤用がされているものを見つけました。

 日本語の難しさや、正しい日本語、間違った日本語とは何か、ということを考えさせられます。