令和と平成

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 平成が終わり,新元号の初日となりました。

 私は,平成になるとき,テレビで,「天皇が崩御されました」というニュースを,「天皇が防御されました」と聞き間違えて親に伝え,笑われた(当時RPGゲームをしていたので,防御という言葉に馴染みがあったのです)記憶があります。

 今回は,平成天皇がご健在のうちに元号が変わり,祝賀ムードで非常に良かったと思います。

 令和の起源としては,万葉集由来であるとされています。万葉集は,日本最古の和歌集であり,歴史の授業で必ず名前を聞くと思います。

 この令和の出典について,中国の「文撰」が由来であるという話が出ています。こういう話は気になるので,色々と調べてみてしまいます。

 この辺りの事情は,岩波文庫編集部が,該当するページをアップロードした上で,ツイッターでつぶやいているようです。

 こちらを参考に,該当する箇所を見てみると,

 万葉集では「初春令月,気淑風和」とあります。

 それに対して,「文撰」では,「仲春の令き月,時は和らぎ気は清し」とのことで,確かによく似ています。

 色々なところで指摘されていますが,日本の昔の文化は,中国の影響を多分に受けているため,ルーツがどこかと探り出せば中国になるのは最もかなとも思います。

 文化とは,そもそも,諸外国の文化の影響を多分に受け,相互に触発されながら発展して形作られていくものだと思っているので,万葉集に記載されている時点で,日本の文化と考えていいのではないでしょうかと,ざっくりした感想を持っています。

 その上で,じっくりと考察するときには,そのもととなる中国の文献を理解し,どのような文脈で成立したのかを考えていく,ということになるんだと思います。