アップロードされた写真に注目!位置情報から不倫が明らかに。

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 不倫の証拠として,様々な写真が挙げられることがあります。最近は,携帯電話で気軽に写真を撮影し,これをSNSにアップロードする,といったことも多く行なっているのではないでしょうか。

 例えば不倫相手といった場所の写真を何気なく撮り,これをアップロードしたところ,配偶者が確認し,問い詰められた結果、不倫相手と出かけていたことがばれてしまった,ということは実際に起こり得ます。

 そして、場所がわからない写真をアップロードしたつもりでも、写真データに撮影場所の情報が記載されてしまっている場合があります。

 そこで,これがどのような仕組みなのかを,実際の例を用いながら見てみたいと思います。

参考記事 どのような写真が不倫の証拠になりますか。

位置情報の保存の仕方

 スマホで写真を撮影すると,その場所や時間の情報が合わせて保存される,というのは,なんとなくご理解されている方もいらっしゃると思います。

 私はiphoneを使っていますが,撮影日や撮影場所を自動で整理してくれて,見やすいなと感心しています。

 これは,写真データに,Exchangeable image file format (Exif)という写真に共通の情報形式で,位置情報などを保管しているため,とのことです。

実際の位置情報

 実際,私があいなかま法律事務所から撮影した写真のExifを見てみると,

高度: 7.58 m (24.87 ft)
高度の基準: 海抜基準
GPS日付: 2019/04/09
目的地の方角: 165.875
目的地の方角の単位: 真方位
横方向のポジショニングエラー: 65
イメージの方角: 165.875
イメージの方角の基準: 真北
緯度: 35° 41’ 40.212” N

という情報が出てきます。

 高度,撮影方向まで保存されているとは知りませんでした。

 写真の見た目からはどこで撮影されたかわからない場合でも,これを見れば撮影場所や撮影日がすぐわかる,ということです。

 その他,レンズの仕様や,撮影機材が何かまで情報として保有しているようです。

位置情報を利用しない?

 位置情報を利用させないようにすることで,この情報を持たせないこともできるようです。ただ,実際にそのような手段を取ると,写真が自動的に整理されなくなり,不便です。

不倫の証拠収集は諦めないことが肝心

 何気なく送ってもらったり,アップロードされた写真から,位置情報が判明することがあります。証拠がないと思われる場合でも,諦めずに色々な手段を試してみたり,これを聞くために弁護士の元へご相談に行くと,もしかしたらうまく行くことがあるかもしれません。

参考記事 不倫の証拠写真をこっそり撮影したのですが,問題はありますか。