マッチングサイト(出会い系サイト)での不倫に関する慰謝料請求でよくある問題3つと、対応の3つのポイント

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 マッチングサイトや、いわゆる出会い系サイトを利用した不倫の数が増えており、ご相談でも、マッチングサイトや出会い系サイトの利用というケースを多く受けます。

 マッチングサイトは、恋人を探すきちんとしたものから、いわゆる出会いを求めて交流するものまで様々なものがありますが、中には、既婚者なのに独身と偽り交際相手を求めるケースもあるようです。

 ここでは、そのようなマッチングサイトを利用して交際を始めたところ、相手が既婚者であり、交際が相手の配偶者にばれて慰謝料を請求された場合によくある問題をまとめました。

マッチングサイト、出会い系サイトを通じてした不倫で慰謝料請求されている場合によく生じる3つの問題

1 相手が既婚者だと知らなかったが、慰謝料を請求された

 マッチングサイトや出会い系サイトの中には、独身の方が利用することになっていたり、または素性についてあまりはっきりしないまま、会って交際をするケースもあります。

 相手が既婚者であると本当に聞かされていないケースや、そもそも確認しないケースの場合には、法律上、既婚者と交際し不倫する故意または過失がないと判断され、慰謝料の請求が認められないケースがあります。

 そのため、そもそも慰謝料を支払わなくていいと判断される可能性があります。

 実際には、 登録したマッチングサイトの性質(単身者向けかどうか)や、マッチングまでのやり取りなどを踏まえて判断されることから、単に聞いていなかったというだけでは判断できませんので、必ず弁護士へご相談ください。

 なお、似たようなケースですが、既婚者だとは知っていたが離婚寸前だと聞いていた場合などは、既婚者であると認識していた面があるため、慰謝料の請求が認められる可能性が高い傾向にあります。

2 配偶者(請求相手)から連絡がきたが、メールだけのやり取りでよくわからない

 出会い系サイトを利用してやり取りが開始した場合、ニックネームや偽名を使ってやり取りをするケースもあり、そもそもお互いに本名すら知らない(本名かわからない)まま、その配偶者(を名乗る人物)から、請求がされている場合があります。

 この場合、本当にその方が、配偶者なのか、そもそも実在するのかなどを確認する必要があります。

 もしかしたら、出会い系サイトの匿名性やこちらの不安に付け込んで、金員をだまし取ろうと考えているのかもしれません(いわゆる美人局に近い状況です)。そして、一度支払ってしまった場合、さらに追加で支払いを求められる可能性もありえます。

 そのため、不倫を認めて支払いをしようと考えた場合であっても、相手の素性が判らない状態での支払いは避けることなどが必要です。

3 相手がよく知らず、個人情報を執拗に求めてくる

 先ほどの話の逆で、相手がこちらの情報を知らないケースもあります。

 この場合には、執拗に個人情報を教えるように聞いてくることがありますが、絶対に教えてはいけません。

請求された場合に対応する3つのポイント

1 自分が置かれている状況を整理する。

 まずは、あせらずに、向こうが把握している情報、こちらが把握している情報を整理することが大切です。相手がこちらのことを全く知らず、電話をかけてきたというだけなのか、それともすでに文書で請求がされているのかや、こちらの認識などを踏まえて、適切な対応をする必要があります。

 そのうえで、伝えていい情報、伝えてはいけない情報を判断する必要があります。

2 相手の身元をきちんと確認する

 なかには、配偶者を名乗る者から文書が来たが、名前が書いてない、直接のやり取りを避けようとするなど、本当に配偶者からの請求なのか疑問があるケースがあります。

 この場合には、相手をきちんと確認するなどして、後のトラブルを避けることが必要です。

 不倫の慰謝料を請求されると、申し訳ないという気持ちや動揺から、相手の言いなりに行動しがちですが、最低限の部分はきちんと押さえないと、後にトラブルとなる可能性もあります。

3 自分で判断せず、弁護士に相談する。

 先ほどは、不正な請求にだまされないとご説明しましたが、本当に相手がいるのか、それとも不正な請求なのか、どこまで相手と連絡を取るべきなのかを、ご自身で判断することは危険です。

 そのため、不倫事件を多く扱う弁護士に相談し、自分が置かれている状況を客観的に診てもらい、弁護士の判断を聞くことから始めることが大切です。

まとめ

 慰謝料を請求している者が、弁護士を入れずに、払わないなら裁判すると執拗にせめて、早期に支払いを求めるケースは、弁護士に相談するなどして、相手のことをきちんと調査したうえで、本当に支払わなければいけないケースであるかを検討する必要があります。

 マッチングサイトを利用していたら、不倫が発覚してしまい、相手から慰謝料を請求されたという場合、適切に対処する場合には、弁護士へ相談する方がいいので、まずは無料法律相談をご予約ください。

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