不倫の慰謝料請求の交渉のコツ4つ。流れもあわせて解説。
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不倫慰謝料を請求した、請求されてしまった方、話し合いをどのように進めればいいのか悩んでいる方へ、話し合いの流れと交渉のコツをご説明します。
ここでご説明する流れは、一般的な流れであり、ケースによっていろいろと流れが異なる場合がありますので、ご留意ください。
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不倫慰謝料請求の話し合いの流れ
書面(内容証明郵便)による請求
多くのケースでは、文書で慰謝料の請求がされます。今はメールやLINEなどでやり取りをすることもあります。
文書で請求する際に、多くの方が使われている方法が、内容証明郵便です。
内容証明郵便とは
内容証明とは、「 いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって当社が証明する制度 」(日本郵便ホームページより)です。
郵便局が、文書の内容及びそれがだれから誰に送られたか、受け取ったかどうかを証明するしくみです。
弁護士から見ると、記録がきちんと残る、格式ばった手紙、程度の印象で、不倫の慰謝料で内容証明郵便を利用する法律上の必要性は、時効の中断など限られた状況に限定されています。
ただし、相手に確実に届けるという目的で利用することは、意味がありますし、内容証明郵便で正式に請求することの意味も大きいといえます。
話し合いの過程
これまで私が見てきたパターンとしては、請求がされた方の反応は、大きく、①おおむね素直に応じる、②値切る(分割払いを求める)、③反論する、④無視するの4つのパターンかと思います(いずれかを推奨しているわけではありません)。
やり取りの方法としては、直接会って話しをするほか、手紙やLINE、メールでやり取りする、などがあります。
おおむね、LINEやメールでやり取りしている方が双方の思いを合わせて交換している印象でやり取りが感情的になりがちであり、手紙でやり取りをした場合には、少し落ち着いた形でのやり取りがされているという印象です。
どちらの方法がいいかは、相手もいることであり、悩ましいところです。
話し合いがまとまれば、書面を作成して支払って終わりとなり、話し合いがまとまらない、または無視という場合には、裁判への流れとなることがあります。
話し合いがまとまった場合の和解書(示談書)の作成
話し合いがまとまって、和解となった場合には、その内容や金銭の授受を、きちんと文書で残しておく方がいいといえます。
お互いに署名押印した文書を取り交わすことは、必ずした方がいいといえますし、お金を現金で渡すなら領収書をきちんと受け取っておくことが大切です。
交渉のコツを4つ解説します。
どうしても感情的になりやすい不倫慰謝料に関する話し合いについて、できるだけ冷静に、有利に交渉を進めるためのコツを説明します。
記事では書けない話し合いのコツもありますので、知りたい方は一度ご相談ください。
1 目標を定める。
まずは、話し合いの結果、何がしたいのかを明確にしておくことが必要です。
慰謝料をできるだけ取りたい、できるだけ安く済ませたい、といった抽象的なものではなく、具体的に、目標は慰謝料☆☆円、のように、明確にすることが必要です。
また、慰謝料の金額以外にも大事なことがあるなら、どちらを優先にするかを決めておくことも必要です。
2 状況分析(話し合うべき論点を確認し、自分の強みと弱み、相手の強みと弱みを把握する。)
4つのポイントの中で一番大切なのは、状況分析です。不倫の慰謝料請求の交渉で話し合わなければいけない点は、金額だけではありません。そこで、金額以外の点で話し合いを行うべき論点を確認します。
その上で、それぞれの点について、自分の強み、弱み、相手の強み、弱みを考えます。
3 上記2で上げた論点と材料をもとに、交渉の進め方を考える。
そのうえで、上記2で上げた論点について、どのように話を進めるべきか想定します。
こちらにとってはどちらでもいいことだけれども、相手にとっては重要な論点があれば、その点を譲歩する(譲歩したように見せる)ことで、金額やその他の条件で有利な内容を引き出せる可能性があります。
4 交渉中は相手のペースに飲まれない
当日は、相手のペースに飲まれないことが重要です。
まとめ
不倫慰謝料請求の流れとコツを解説しました。これから話し合いに臨む方の参考になれば幸いです。
ご自身では難しいと思われたり、もっと知りたいと思われた方は、弁護士までご相談ください。
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