不倫をきっかけに離婚したいと思った方へ、初めに知りたい３つの情報をまとめました。
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結婚生活で、離婚したいと思うときは、どんなときでしょうか。
子育てに協力的でない、性格が合わない、親との関係がうまくいかないなど、様々なきっかけで、離婚したいと思うことがあります。
そのなかでも、離婚したいと思った大きなきっかけとなるのが、不倫の発覚です。
私のもとにいらっしゃるお客様のご相談内容でも、離婚したい理由として不倫を挙げる方は非常に多くいらっしゃいます。
以下では、不倫をきっかけに離婚したいと思った方向けに、離婚で考えたほうがいいお金のこと、離婚の流れ、不倫の慰謝料請求の流れの３つのことをまとめたうえで、最後に、離婚しないことを決めた場合のことについても触れてみました。
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不倫をきっかけに離婚したい場合に考えたいお金のこと
離婚する場合、その後の生活費を含めたお金のことが気になると思います。
そこで、離婚の際に受け取れるお金を整理します。
養育費
離婚後に、お子様と一緒に生活をする場合、子どもの生活費として養育費を受け取れます。
離婚の際にきちんと取り決めをしておいて、支払いが滞ればきちんと催促することで、支払われないことを防止することができます。
財産分与
離婚した際に、結婚中に夫婦で築いた財産を分けることになります。これを財産分与といいます。
多くのケースで、どちらの収入が多かったなどの事情を考慮せず、２分の１の割合で分けることになります。
慰謝料
不倫が原因で離婚する場合、不倫した配偶者（夫／妻）と、その不倫相手に慰謝料を請求することができます。
慰謝料の金額は、経緯等によりますが、多くの場合１００万円から３００万円程度となることが多い印象です。
年金分割
離婚時に、婚姻期間中に支払った厚生年金の保険料を、夫婦で分けることができます。その結果、将来受け取る厚生年金額に影響します。
しばしば忘れている方がいらっしゃるので、忘れずに手続きをしましょう。
不倫をきっかけとした離婚の流れ
不倫を理由として離婚したい場合、通常の離婚の流れのご説明とやや異なるご説明をする場合があります。
そこで、この点を含めて、離婚までの流れを主に手続きに焦点を当ててご説明します。
話し合いで離婚する。
不倫をきかっけとした離婚であっても、多くのケースで、まずは離婚について夫婦で話し合うことから始まります。
不倫を理由とする離婚の場合、感情的になりやすく、また慰謝料の金額のことが難航して、話し合いがまとまらないこともしばしばあります。
また、不倫した配偶者から、離婚を拒否されることもしばしばあります。
調停で離婚する。（離婚調停）
慰謝料の額でまとまらない、離婚を拒否されたなどの場合には、裁判所で話し合う、調停手続きを利用することができます。これを離婚調停といいます。
調停手続きでは、裁判所で調停委員が双方の考えを聞き、調整して、合意を試みる手続きです。
調停委員は双方の意向を聞きながら、必要があれば法律上の考えを説明して、お互いが納得できる解決を模索します。
不倫をきっかけにして離婚する場合には、相手が離婚を拒否しても、後に述べるように裁判で離婚や慰謝料が認められることを前提に、相手に慰謝料や離婚を強く迫っていくことになります。
裁判で離婚する
調停でどうしても相手が納得しない場合、離婚を求める裁判を家庭裁判所に対して起こすことになります。これが離婚訴訟（離婚の裁判）です。
裁判では、不倫の事実を立証する必要がありますが、不倫が立証できれば離婚が認められ、また相当と裁判所が認める慰謝料の支払いが命じられます。
裁判所は、双方の言い分をまとめた上で、あらためて話し合いで離婚できないか、和解を勧めることがあります。裁判所が一定の見解を示すことから、裁判で和解となる可能性は高いといえます。
和解ができない場合、裁判所が判決をします。
不倫の事実が立証できた場合、法律上の離婚原因にあたるため、離婚が認められます。
離婚したい方のための不倫の慰謝料請求の流れ
離婚のほかに、不倫相手に対して慰謝料請求をしたいという方のために、慰謝料請求の通常の流れをご説明します。
まずは文書で請求することが多いです。
多くのケースで、相手に内容証明郵便で慰謝料を請求します。
不倫相手と直接連絡がつく場合には、直接話をすることもありますが、実際には直接話をしてもごねられてしまうなどしてなかなかまとまらない印象です。
内容証明郵便など、文書で請求することで、不倫の慰謝料請求に本気であり逃げられないことを相手にわからせることで、話し合いの主導権を握ることが大切です。
話し合いを進めます。
まずは文書で請求しますが、その後に直接会ったり、文書のやり取りで、慰謝料について話し合いを進めます。
慰謝料の金額や支払い方法で合意できればその内容を文書に取り交わします。
合意ができなければ、裁判を起こして慰謝料を請求します。
不倫の慰謝料請求の裁判を起こします。
不倫の慰謝料の話し合いが合意できなければ、裁判で慰謝料を請求します。
裁判でも、裁判所は、話し合いによる解決ができないか、和解を進めてきます。
多くのケースで、裁判所の勧めに従い、和解が成立します。
離婚したい場合の不倫の慰謝料請求のポイント
離婚したい場合は、夫婦関係が不倫により破綻して、離婚せざるを得ない状況になったことが明白となるため、慰謝料額で考慮され、高額になる傾向があります。
まとめ
不倫をきっかけに離婚したいと思ったときに、知っておきたい３つのことをまとめました。
この記事の内容を読んで、具体的にご自身の場合にどうしたらよいかを知りたいと思われた方は、無料法律相談を実施していますので、あいなかま法律事務所へご連絡ください。