性格の不一致で離婚したいと思った方へ。離婚に向けた流れをご説明します。

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

 結婚してみたけれど、お金に対する価値観や、子育てに対する価値感が合わない。これまでずっと我慢してきたけれど、もう限界で、離婚を考えている方。

 インターネットで調べたけれど、性格の不一致は法律が定める離婚事由には当たらないということが書いてあり、離婚できるかどうか心配と感じられている方へ向けた、離婚をどのように進めるかに関する記事となります。

 実際には、性格の不一致を理由とする離婚について、多くのケースで話し合い又は調停で離婚が成立している印象です。

 この記事では、性格の不一致で離婚する場合のポイントについて触れたうえで、離婚に向けた準備、話し合いで離婚するための方法について、一般的な内容をまとめています。

性格の不一致で離婚する場合にまず抑えるべきポイント

 「性格の不一致」で離婚する場合に抑えるべきポイントは、以下の3点です。

性格の不一致は離婚原因にならない。

 法律上のポイントとしては、性格の不一致では、すぐに裁判で離婚することは難しいということです。

 そのため、離婚できるように、計画を立てて話し合いを進める必要があります。

多くの場合、お互いに「性格の不一致」を感じている。

 性格の不一致の多くのケースでは、お互いに性格の不一致を感じています。ただ、離婚となると、お互いに考えが違っています。

 片方は離婚したいと思っているけれど、片方はこのまま続けた方がいいと思っている状況です。

 離婚する場合、相手にも、このまま続けることはよくないとわかってもらった上で、離婚する決意を相手に明確に示すことが大切です。

性格の不一致は感じているのに、離婚はしたくないといわれる。

 お互いに合わないと思っているにもかかわらず、離婚には消極的だというケースが多いです。

 生活のため、子どものため、など、色々な理由から、離婚したくないといわれてしまい、離婚の話し合いが進まないということが生じます。

離婚するための準備

 性格の不一致で離婚したい場合、裁判に持ち込まず、まずは、話し合いや調停で離婚することを考えます。そのための準備は以下のとおりです。

弁護士に離婚原因があるかを確認する。

 弁護士に相談する理由は、裁判所を通じて離婚することができるのか、法律上の離婚原因があるかを確認するためです。

 ご自身は性格の不一致だと認識していても、法律上の視点から見ると、離婚原因がある、裁判でも離婚できそうだ、というケースはしばしばみられます。

 また、法律上の離婚原因としてはやや弱いけれども、調停等を活用していけば、離婚できそうだ、というケースもあります。

 まずは、弁護士へ相談することがいいと思います。

離婚の場合の金銭面を確認する。

 また、弁護士に相談し、離婚した場合に養育費や財産分与などがどの程度想定されるかを確認することも大切です。

 思っていたより養育費がもらえない、財産分与が意外と多い、など、離婚した場合に置かれる状況を弁護士に確認してみます。

離婚に向けた戦略を確認する。

 先ほど説明したように、性格の不一致は法律上の離婚原因にならないため、相手に離婚に同意してもらうため、どのように話を進めていくのかを考える必要があります。

 また、どのタイミングで別居するか、別居した後にどうするかなども含めて、進め方を考えることになります。

話し合いで離婚するために

 どのように離婚を進める方がいいのかを弁護士と相談します。条件をどのように伝えるのか、離婚を切り出すタイミング、早目に別居した方がいいのか、子どものことはどのようにするかなどです。

 離婚について話をしたけれど、一度断られているといった場合には、改めて話し合うストレスを考えると、速やかに弁護士に依頼した方がいい場合も多くあります。

直接話すか、文書で伝えるか、調停を申し立てるか。

 離婚の意思を伝え、離婚の協議をする場合、様々な方法があります。

 どの方法がいいかは、現在の状況や相手の性格など、様々な要素が関わり合いますので、弁護士と協議して決めるのがいいと思います。

離婚に向けた段取りを整える。

 いずれの方法をとるにしても、相手に、こちらの離婚の意思を明確に示すこと、離婚の意思を態度で示すことが大切です。

 別居する、水道光熱費や携帯電話代、保険料などはそれぞれが支払うといったことを一つずつ行っていくことで、離婚に向けて進めている、もう引き返せないということを相手に理解してもらうことが必要だと思います。

もっと具体的なことが知りたい方へ

離婚を考えられた方は、まずは弁護士へご相談ください。

 離婚しようと思った方は、まずは弁護士の無料法律相談をご活用ください。