離婚や不倫の体験談から学べる離婚手続の3つのポイント。弁護士の選び方や、調停対応など。
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離婚に関する情報収集の一環として、定期的にアメブロ(アメーバブログ)の離婚や不倫の体験談を読んでいます。
女性が書かれた記事が多く、内容としては、モラハラに近い案件であったり、離婚と不倫が合わせて問題になっている案件が多い印象です。
そこで、今回は、体験談を読んでいる中で感じた、離婚調停や弁護士の選び方について学べる3つのポイントを紹介したうえで、私が参考にしていることも併せてご紹介します。
3つのポイント
調停は、事前の打合せと次回以降の進行が非常に重要
調停で何を話しているのかが触れられていることが多くあります。相手方から突拍子もないことを主張されて、驚いたというケースも多くあります。実際、体験談で、相手の主張に非常に驚いた、という感想はよく書かれています。
私が入る調停では、調停前に打ち合わせを十分に行い、進行を検討し、想定される相手方の言い分を考えた上で調停に臨んでいますので、相手方がおかしなことを言ってきても、想定の範囲内であることが多いです。
また、調停で何も話が進まなかった、という感想もよく書かれます。実際、調停では、次までの課題を設定せず、何となく継続して話し合いましょうという形で終了してしまうことがしばしばあります。
スムーズかつ有意義な話し合いを進めるためには、次回以降で何を話し合うのか、という視点が非常に大切です。
弁護士は慎重に選ぶべき
体験談では、弁護士とのやり取りや、ご相談でどのような話をしたのか、ということについてしばしば触れられています。
依頼者のために適切なアドバイスをしたり、相手方や調停委員を説得することはもちろんですが、どの程度話を聞いてくれるかや、説明をどのようにするかなど、弁護士の個性が非常に強く出るのが、離婚に関するご相談です。
体験談を読むと、弁護士とのやり取りについていろいろな感想を抱かれていることが判ります。
ご自身にあった弁護士をきちんと探して、ご依頼された方がよいといえます。
調停は1期日で終わらない。
調停で、何となくいい流れだ、よくない流れだ、と感じることがあります。端的に、失敗した、という方もいらっしゃいます。
しかし、話を聞いてくれていると思っていたが、次に行ったときは冷たかった、などの感想を持たれる方もいらっしゃいます。あまり理解してもらえてないと思っていたが、その次の調停では雰囲気が変わっていた、ということもあります。
アメーバブログの離婚体験談では、一つ一つの調停期日ごとに、今日はこんなことがあった、などの記事が作成され、通して読むと、実際にどういった感じなのかということが判ります。
このあたりの調停の手綱をどのように握り、調停を進めていくかが、弁護士の腕の見せ所と感じます。
妥協するところ、推し進めるところ
調停はどうしても話し合いの場なので、お互いが妥協せざるを得ない場面が生じます。
その中で、譲るべきところは譲る、法律上こちらの言い分が正しいときは、これを強く主張し相手の間違った言い分を改めさせる、など、正しい流れに戻すのが、弁護士が調停に同席するメリットです。
そういった面で、実際の調停や話し合いの実際のところを、感じていただけると思います。
弁護士にとって参考にしている点
弁護士にご依頼された方がどう感じているのか。
ブロガーの方々が、依頼している弁護士や、相手方弁護士の対応、調停委員の発言などについて、どういう風に思っているのか、感じているのかなどが、非常に参考になります。
私も、打合せや調停の待合時間にお話をさせていただき、色々な感想をお伺いします。しかし、依頼している弁護士に直接は話づらいこともあるかと思っていますので、体験談の記事は非常に参考になります。
弁護士にご依頼された方がどのような面を不安に感じているか。
離婚をご依頼し、離婚に向けて行動されている方が、どういった面に不安を感じているか、ということは、非常に参考にしています。
体験談を念頭に、不安と思われる部分を事前に説明させていただくこともあります。
他の弁護士の離婚の話し合いや調停の進行。
離婚調停、婚姻費用調停、面会交流調停をどのように進めているのか、という面も気になります。
離婚事件は、弁護士の個性が強く出る分野であり、体験談に書かれた弁護士の進め方や、私ならこう進行させる、と思うこともあります。
まとめ
離婚や不倫で悩まれている方にとっては、同じ境遇の方の体験談を読むことで、安心できる部分や、自分がこれからどうすればいいのか感じる部分があると思います。
体験談を読んだ上で、ご自身のことについて知りたければ、ご説明しますので、あいなかま法律事務所の無料法律相談をご予約ください。