離婚の弁護士への無料法律相談。その種類や無料相談を活用するためのポイントについてご説明します。

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 離婚について悩んでいるときに、弁護士に相談しようと思い、色々調べられているとき、無料相談を見かけることがあると思います。

 市役所等の無料相談のほか、弁護士事務所も独自に無料相談をしています。

 そこで、以下では、離婚の無料法律相談について、その種類や、どういったことを聞く方が多いのか、相談を十分に活用するために相談の前にしておいた方がいいことをまとめたいと思います。

離婚について弁護士の無料法律相談を受けられる場所

各弁護士事務所の無料法律相談

 多くの事務所が、初回相談無料という形で、離婚に関するご相談に応じています。

 あいなかま法律事務所も、60分無料法律相談を実施しています。

市役所・区役所の無料法律相談

 多くの自治体で、市民(区民)へのサービスの一環として、弁護士による無料法律相談を実施しています。

 事前に市役所を通じて予約をし、当日相談に行くという流れになります。

 通常、1人当たり30分程度です。

法テラスの無料相談

 法テラス、又は法テラスと契約している弁護士による無料法律相談です。

 法テラスが定める資力要件などを満たす方が対象となります。

 1つの問題につき法テラスを利用できるのは3回までという制限があります。

弁護士会の無料法律相談

 各弁護士会で、無料法律相談を実施している場合があります。

 私が以前所属していた愛知県弁護士会では、離婚の初回相談は無料となっておりました。

どの無料法律相談を選ぶべきか

 選ぶポイントは、2つだと思っています。

1 どの弁護士に相談するか決められるか

 市役所等の法律相談は、事前にどの弁護士に相談するかを決めることはできません。

 離婚は多くの弁護士が取り扱ったことがあるので、離婚に関する総論的な話を聞くのであれば相談することは可能ですが、どのように進めるかなどは離婚事件を多く扱う弁護士に相談した方がいいといえます。

2 相談できる時間は柔軟か

 また、相談できる時間とご自身のライフスタイルの調整も大切です。

 法律相談は無料だったけれど、仕事を休んで給料が減ってしまった、ということは避けたほうがいいです。

 また、初回の相談は仕事を休んでいったとしても、実際にご依頼した後に、打合せのたびに仕事を休むことは難しいという状況もあり得ます。

 そのため、ご自身のライフスタイルに合わせて相談する時間を選べるかどうかも大切になります。

離婚の無料法律相談でどういったことを聞くか。

 以下では、離婚について無料法律相談でどういったことを聞くか、お客様の状況に合わせた3つのパターンを説明します。

離婚のことについて一通り知るため。

 離婚しようと思ったけれど、今後のことや慰謝料などがよくわからない、という場合に、知りたいことを聞くために活用することができます。

 インターネットなどを調べてもはっきりとわからなかった、などの場合に活用できます。

これからどうすればいいか、どうしたら離婚できるかを知るため。

 離婚したいけれど、これからどうやって話を進めて行けばいいか、ということを知るために活用することができます。

 インターネットや本には、一般的な内容しか記載されていないため、ご自身の場合にどのようなことになるのかを知るためには、直接弁護士へ聞くことが一番だといえます。

 ご相談時間が30分だと、ご事情によってはご説明に時間が足りなくなる可能性がありますので、できれば1時間のご相談が可能である事務所の無料法律相談を活用ください。

どの弁護士に依頼するかを決めるため。

 実際にご依頼する弁護士を決める前に、話を聞いてみて、自分との相性や離婚に詳しいのかを確認するために活用できます。

 特に離婚の分野は、弁護士との相性を考えて、複数の弁護士に相談したうえで依頼する弁護士を決めるお客様は増えています。

 私のもとにご相談にいらっしゃった方の中にも、他の弁護士へご相談して、どの弁護士に依頼しようか考えている方はしばしばいらっしゃいます。

ご相談を十分に活用するための相談前の準備

 特に、無料法律相談の時間が30分だけである場合は、ご事情を弁護士に伝えるだけで時間の大部分が過ぎてしまい、聞きたいことが聞けなかった、ということがあります。

 そこで、無料法律相談で聞きたいことを漏らさず聞くためのポイントをまとめました。

事情を1~2枚程度の紙にまとめておく

 弁護士にご相談に行くと、まずは具体的なご事情を聴かれることが多いです。

 細かい経緯を記載する必要はありませんが、以下のことを目安に、弁護士に伝えたい事情を加えてメモを作成しておくとスムーズです。

  • 自分の名前、職業、年収
  • 配偶者の名前、職業、年収
  • お子様の有無、年齢
  • 結婚した時期、現在同居中か別居中か
  • 財産関係(不動産、預貯金、株式、車、ローンなど)の概要
  • お互いの離婚に関する意向
  • 離婚したいと思った理由、きっかけ

質問したいことをメモしておく

 聞きたいことをメモしておくことも大切です。時間のない中で、弁護士もできる限り多くを伝えようとしていろいろなご説明をします。

 その説明を聞いているうちに、もともと聞きたかったことを忘れてしまうことがあります。

 事前にメモを作成して、できれば弁護士にこういったことが聞きたいと初めに伝えておけば、聞きたい内容に回答しながら、ご説明をさせていただくことができます。

無料法律相談を有効に活用し、離婚に関するお悩みを解決する。

 上記のとおり、離婚に関する無料法律相談についてまとめました。

 離婚についてお悩みの方は、無料ですので、一度無料法律相談をご活用されるのがいいと思います。

 あいなかま法律事務所では、60分無料法律相談を土日や平日夜間も実施しておりますので、ぜひご相談ください。